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科目の概要

人類はどのように世界を見てきて、これからどのように見ていくのだろうか?インターネットや情報技術はどのような影響を人間に与え、変えていくのだろうか?そのヒントは文化の研究にある。本授業では、文化人類学の発展を確認しながら、文化の多様性を見るための方法と基礎的な論点を取り上げる。方法論に関しては、具体例からどのようにして世界観を観察、記録、分析できるのかを取り扱っていき、その解釈を試みることを学ぶ。

科目情報

履修想定年次
1年次
単位数
2単位
開講Q
1Q、3Q
科目区分
選択必修(主要)
授業の方法
オンデマンド科目
評価方法
確認レポート 50% , 単位認定試験 50%
科目コード
BSC-1-B1-1030-008
到達目標
本授業では、文化とは何か、なぜ文化について考えるのが重要なのか、そして、どうすれば文化を研究できるのかを学ぶ。文化、コミュニケーション、神話、儀礼、宗教、身体や交換など、文化の考察における中心的なテーマの基礎を身につける。文化人類学の世界の見方を学ぶことによって、自分の身の回りの世界に異なる視点から触れることで、今まで考え付かなかった疑問を提唱し、様々な問題に新しい解答を試みる力を身につける。
教科書・参考書
  • Engelke,M.(2018).Howtothinklikeananthropologist.PrincetonUniversityPress.Harris,M.(2001).Theriseofanthropologicaltheory:Ahistoryoftheoriesofculture.AltaMiraPress.
授業時間外の学修
各回の講義内容は繰り返し見返し、各回二時間ほど復習を行ってください。また、次回の学習内容についてもあらかじめ不明な単語や前提となる知識をWebで調べるなどして各回二時間ほど予習を行ってください。
特記事項
順次公開予定

授業計画

1
文化を見るメガネの作り方を学ぼう

古典と現在の文化人類学のイメージをつかむ

2
予期せぬ旅:文化人類学の視点①

文化人類学における体験とフィールドワークについて理解する

3
未知なる世界に迷い込む:文化人類学の視点②

文化人類学における「知らない世界」の発見の重要性を理解する

4
自分の目を疑え:文化人類学における調査

方法論の基礎と記録の意義を理解する

5
調査のその後:発見の公開

情報整理と観察の解釈のプロセスを理解する。

6
文化という名の幻

文化の概念の変遷について深堀する

7
新時代の人類学に向かって

情報社会における文化人類学から何を学べるのか考察する

8
見えない世界を見る:魔術と宗教

文化人類学はどのように見えない世界と信仰を見るのかを学ぶ

9
心を魅了させる話に迫る:神話と物語

文化人類学はどのように語りを扱うのか学ぶ

10
体に迫る:身体と儀礼

文化人類学はどのように身体性の課題を扱うのか学ぶ

11
「関わり合い」に迫る:家族、共同体、ネットワーク

文化人類学はどのように人と人の繋がりに迫るのか学ぶ

12
営みに迫る:生産と再生産

文化人類学はどのように経済を見るのかを学ぶ

13
研究の事例①ボーカロイドと初音ミクの文化人類学

ボーカロイドと初音ミクを中心に、文化人類学の研究事例を学ぶ

14
研究の事例②メキシコ民族の文化人類学

メキシコの民族を中心に、文化人類学の研究事例に触れる

15
研究事例③地元の文化人類学

日本の「地元」を中心に、文化人類学の研究事例を学ぶ

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