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科目の概要

この授業ではデジタルイラストツールの基礎知識を学びその役割について考察する。併せて表現上のレクチャーを行う。デジタル化した現代社会で、コミュニケーション及び課題解決の手段として画像による可視化は重要な位置を占める。共有スピードが速く、表現の多様性とクオリティの進化が著しい画像メディアの現状を学ぶ。本学では知識を本質的なものとするため、手を動かし制作をすることで、身体感覚と思考を融合させる学修を行う。

科目情報

履修想定年次
1年次
単位数
1単位
開講Q
1Q、3Q
科目区分
選択
授業の方法
オンデマンド科目
評価方法
提出物100%
科目コード
CAR-1-C1-1030-008
到達目標
本授業ではデジタルイラストの制作フローと、ペイントツールの基礎知識を習得することにより画像への理解を深める。現代におけるデジタル画像の役割について理解し、手を使い、画像を制作しつつ学ぶことによりそのプロセスと価値を知る。さらに、画像とそこから派生する作品を鑑賞し、考察し、クオリティを見極める能力を培って、将来的には、いまや日本の基幹産業であるクリエイティブ産業を支え、さまざまな形で活躍する人材となる。
教科書・参考書
  • 参考書:ディープブリザード「ディープブリザードの超入門講座初めてのCLIPSTUDIOPAINTPRO編」玄光社,2023年
授業時間外の学修
各回の講義内容は繰り返し見返し、各回の課題内容を踏まえ、最終課題制作も視野に入れて毎回4~5時間ほど予習復習や制作に取り組んでください。
特記事項
前提科目 なし 後継科目 なし ※実務家教員担当科目 【課題内容】 イラスト制作・資料制作 【最終課題のフィードバック方式】 講評動画 【特筆事項】 課題やレポートが注意事項に反する場合には単位取得が不可となる可能性があります。 1.作品が未完成と判断される場合 2.著しく創造性が低いと判断される作品 3.課題の指示(サイズ・形式・ルール等)が著しく守られておらず、正しく課題を提出したと判断できない場合 4.データの破損・劣化が激しく、提出した課題内容を確認することができない 5.記載事項を判読することが困難な場合(テキストの手書きは科目内で特別に指示がない場合は不可) 6.過去に制作した作品を流用している 7.二次創作作品やトレース等により第三者の権利を侵害する可能性がある 8.AI生成物が含まれている 9.法令または公序良俗に著しく反する 2025年4月1日現在。内容が更新される場合があります。

授業計画

1
デジタルイラストとは

「デジタルイラストを描くとはどういうことか」について、さまざまな角度から理解を深める。どういう機材やソフトウェア、アプリが必要なのか、プロはどんな環境で描いているのかを学び、講師のCLIP STUDIO PAINTでの実演を見ながらイラストを描くイメージをつかむ。

2
CLIP STUDIO PAINTの準備

実際にペイントソフトCLIP STUDIO PAINTを用いて、イラストを描くための準備を行う。代表的な機能や仕組みについて学んだうえで、画面構成(ユーザーインターフェース、UI)を初心者向けにカスタマイズし、操作しやすい状態へと整えていく。

3
簡単な絵を描く

実際にりんごなどのシンプルなモチーフを描いてみることを通して、デジタルイラストを描く際の流れを理解する。デジタルイラストを描く際に頻出するレイヤーなどの概念についても理解し、より複雑なモチーフを描くための土台づくりを行う。

4
ラフを描く

キャラクターイラストを描くことを想定し、講師の制作工程を追いながら作業のステップについて学ぶ。まずはキャラクターをどんなふうに描くのかをおおまかにまとめた設計図である「ラフ」を描く工程について学ぶ。

5
線画を描く

第4回で描いたキャラクターイラストのラフを清書し、綺麗に整った線画にする工程について学ぶ。綺麗な線画を描くためのテクニックやツールについても解説。より効率よく清書するための方法も身につける。

6
色を塗る

第5回で描いた線画の次の工程として、具体的な着彩の方法を学ぶ。着彩する順番や配色の際に考慮すべき点についても解説。着彩の際に役立つCLIP STUDIO PAINTの機能について理解する。

7
陰影をつける

第6回で紹介した着彩に続き、キャラクターを立体的に見せるための陰影の描き方を学ぶ。陰影を表現するためには、レイヤー構造を活かした機能を活用するのが望ましい。それらの仕組みを理解し、表現に取りいれる。

8
仕上げる

これまでの制作工程のまとめとして、キャラクターをより魅力的にするための仕上げのテクニックについて学ぶ。完成したイラストを画像として描き出し、印刷やSNSでの投稿で使うための方法や設定についても理解する。

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