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科目の概要

本授業では、脚本家、放送作家、マンガ家、小説家、アニメ監督、タレント等、クリエイティブな現場で日々活動している実践家たちをゲストとして招き、講師との対話を通じてそれぞれの現場における業務内容や仕事術を理解する。さらには、全15回の授業を経て業界に通底する仕事のエッセンスを学ぶことで、クリエイティブな現場で求められる姿勢や、社会の中で自身の価値を発揮する術を学ぶ。

科目情報

履修想定年次
1年次
単位数
2単位
開講Q
1-2Q
科目区分
選択
授業の方法
ライブ映像科目
評価方法
確認レポート100%
科目コード
CAR-1-C2-1200-005
到達目標
さまざまなクリエイティブの現場において日々挑戦しているゲストや教員との対話を通じて、クリエイティブな分野、特に商業的側面を含む現場で共通項として必要とされる創造力、知識、態度を、実例を通じて理解できるようになる。議論の中で提示される多様な視点、考え方を批判的に検討し、クリエイティブな分野における自らの未来像を打ち立てることを目指す。
教科書・参考書
  • 吉田尚記「没頭力「なんかつまらない」を解決する技術」2018(太田出版)/吉田尚記「オタクを武器に生きていく」2022(河出書房新社)
授業時間外の学修
各回の講義内容は繰り返し見返し、各回二時間ほど復習を行ってください。また、次回の学習内容についてもあらかじめ不明な単語や前提となる知識をWebで調べるなどして各回三時間ほど予習を行ってください。
特記事項
前提科目 対人コミュニケーション論 後継科目 なし ※実務家教員担当科目 2025年4月1日現在。内容が更新される場合があります。

授業計画

1
クリエイティブの現場から アニメとは(1)

1回開講日時:
2025年4月15日(火) 13時00分より

いま日本から最も世界に対して影響力のある文化、アニメーションを作りだしている現場で、実作を取り仕切る責任者はどんな判断をして、どんなコミュニケーションを必要としているのか。監督に聞く。

2
クリエイティブの現場から アニメとは(2)

2回開講日時:
2025年4月22日(火) 13時00分より

アニメーションを現場で実作する制作者に対して、企画を立案し、人材を集め、環境を提供し、ビジネス的な成功を目指す人物たちは、現場でどんなことを考えているのか。プロデューサーに聞く

3
クリエイティブの現場から アニメとは(3)

3回開講日時:
2025年5月13日(火) 13時00分より

アニメーションに音声を当てる、ということを主業務にしつつ、かつての裏方的存在を超えて、表舞台で様々な表現に携わる存在になった、声優。この現代的な職業を当事者たちはどのようにとらえているのか。

4
クリエイティブの現場から マンガとは(1)

4回開講日時:
2025年5月20日(火) 13時00分より

たった一人で作り上げた創作物が、アニメーションの原作となった場合、世界的な影響力を持つ可能性を秘めているマンガ。そのクリエイティブの根源を、マンガ大賞の運営者でもある講師が、マンガ家本人に聞く。

5
クリエイティブの現場から マンガとは(2)

5回開講日時:
2025年5月27日(火) 13時00分より

個人的な表現であるマンガを、孤独に表現する作家と伴走し、世の中とのビジネス的なマッチングを考え、作家を育成し、時にはプロデューサーとして複数の作品を生み出す編集者が考えていることとは。

6
クリエイティブの現場から セルフプロデュースとは

6回開講日時:
2025年6月3日(火) 13時00分より

表舞台に出る人間は、他にはない才能を持っていることは間違いないものの、その才能は、どうやって自らの中から見つけ出し、どう磨き、どう世の中に提示しているのか。もっとも根源的なクリエイティブの話を聞く。

7
クリエイティブの現場から タレントとは

7回開講日時:
2025年6月10日(火) 13時00分より

タレントは決して一人では成り立たない。マネージメントする人間がいて初めて成立する。自らタレントを発掘し、企画・営業はもちろん、時にタレントの人間的な生活まで面倒を見るマネージャーはどんなことを考えているのか。

8
クリエイティブの現場から ストーリーライターとは(1)

8回開講日時:
2025年6月24日(火) 13時00分より

クリエイティブな職業のもっともプリミティブな形であり、現在も残り続けている職業、小説家。1000年以上の歴史を持つこの世界で、現在も「文字で表現する」ということを続けている小説家が現在考えていることとは。

9
クリエイティブの現場から ストーリーライターとは(2)

9回開講日時:
2025年7月1日(火) 13時00分より

映画、ドラマ、アニメーションなどを制作する際、一番初めに書かれるのが脚本である。脚本は、一人による創作物でもある一方、多くの人間が関わるプロジェクトの設計図ともいえるものである。脚本制作とは、どのようなクリエイティブなのか。脚本家に聞く。

10
クリエイティブの現場から 音楽とは

10回開講日時:
2025年7月8日(火) 13時00分より

共有する時間軸のある舞台、映像、イベントなどで、音楽が使われないことはほぼない、と言っていいだろう。人類のエンターテイメントの根源には音楽がある。そういった側面で音楽に要求され、達成されるべきクリエイティブは何なのか。音楽家に聞く。

11
クリエイティブの現場から ラジオとは

11回開講日時:
2025年7月15日(火) 13時00分より

現状、商業ベースに乗るエンターテイメントのなかで、おそらく最も制作コストの低いメディアは、ラジオである。テレビ登場以来、50年以上「10年後にはなくなる」と言われ続けたラジオは、未だに生き延び、むしろ最近は「なくなる」とは言われなくなった。この原始的なメディアの招待は。ラジオアナウンサーが本業である講師が、仕事現場の人間と語る。

12
クリエイティブの現場から ジャーナリストとは

12回開講日時:
2025年7月22日(火) 13時00分より

エンターテイメント産業は、「こうあるべき」というべき論で動くことがほぼ確実になく、ユーザーの感覚に沿って、思想よりも先に変化が訪れる。その変化を体系的に捉え、時には自らがレコメンドする立場になるジャーナリストはどんなことを考えているのか。

13
クリエイティブの現場から 評論とは

13回開講日時:
2025年7月29日(火) 13時00分より

物質的な根拠が、クリエイティブな作品にはほぼ存在しない。なぜ、ただの文章や映像が、たんなる一アイドルが、圧倒的な影響力を持つことがあるのか。その価値を見定める評論家は、どんな思想を持っているのか。

14
クリエイティブの現場から クリエイティブ起業とは

14回開講日時:
2025年8月5日(火) 13時00分より

クリエイティブな仕事が根源的な魅力を持っていることは間違いないが、それは社会的に価値を持っていなければ、生業とすることは出来ない。自ら生み出したクリエイティビティを、社会と接続して価値を生み出す際に、リーダーは何を考えているのか。

15
クリエイティブの現場から 同人とは

15回開講日時:
2025年8月19日(火) 13時00分より

最終的に、作品を生み出し、自分が納得していたとしても、必ずしも周囲に理解者がいて、商業的に成立するとは限らない。ただ、その場合に全てを自らで責任を持つ、同人、という世界がある。この同人市場が圧倒的に日本は厚く、その中から商業以上の成功が達成されることも決して珍しくない。同人とはどんな業界か、現場の人間に聞く。

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