シラバス
入学のご案内履修登録

科目の概要

西洋哲学は、神との本格的な決別を果たすことで「現代哲学」へと変貌を遂げました。本授業では、西洋近世哲学の一つの完成形態であるカントやヘーゲルの哲学から説き起こし、アジアの思想をも視野に入れつつ、19世紀から20世紀にかけての神なき時代の現代哲学の流れを追い、ますます多様化しつつある21世紀の状況にふさわしい哲学のありかたを考える。

科目情報

履修想定年次
1年次
単位数
2単位
開講Q
2Q、4Q
科目区分
選択
授業の方法
オンデマンド科目
評価方法
確認レポート 50% , 単位認定試験 50%
科目コード
HUM-1-C1-0204-003
到達目標
分析哲学や大陸哲学といった個々の学派の内部に閉じ籠ることなく、現代哲学の流れに関する包括的な俯瞰図を得ることができる。また、カントとヘーゲル、ニーチェやハイデッガー、リオタールらの哲学について、自分の言葉でわかりやすく語ることができる理解力を身につける。さらに、AIやロボットとのあるべき関係や環境問題といった現実の課題に対して、哲学的な観点から深掘りして考察する力を養う。
教科書・参考書
  • なし(オリジナル制作による)
授業時間外の学修
各回の講義内容は繰り返し見返し、各回二時間ほど復習を行ってください。また、次回の学習内容についてもあらかじめ不明な単語や前提となる知識をWebで調べるなどして各回二時間ほど予習を行ってください。
特記事項
前提科目 なし 後継科目 科学哲学 2025年4月1日現在。内容が更新される場合があります。

授業計画

1
イントロダクション

現代社会のバックボーンである近現代哲学を外観し、現代社会の問題とその震源地を見定める

2
カント

近代の設計者の一人であるカントの哲学を見定める

3
ヘーゲル

4
ヒューム:もう一つの近代

自己と他者に関するヒュームの見解を学ぶことで、近世哲学の人間観がどのように内部から揺さぶられていったかを考える

5
ニーチェ

(出口 康夫)

6
ハイデガー

(出口 康夫)

7
リオタール

(出口 康夫)

8
京都学派の哲学

(出口 康夫)

9
分析哲学

(出口 康夫)

10
物語的自己

自己を物語として捉えるアプローチについて学び、生の変容と統一性について考える

11
「わたし」をめぐる政治的攻防

自己と他者の関係をめぐる対照的な価値観を整理し、それぞれの政治的帰結について学ぶ

12
「わたし」をめぐる倫理的冒険

「自分のことは自分で決める」という原則に関わる倫理的問題を検討し、自己決定・自律・自己責任について考える

13
「わたし」と能力・学習・教育

「能力」の概念を再検討し、学習や教育を他者や環境との相互作用の視点から考える

14
WEターン

15
WEターン 2

(出口 康夫)

関連科目