
科目の概要
紙のまんがにおける「コマの割り方」に特化した授業。一見、専門性が高く感じられるが全くまんがや絵が描けない初心者も聴講可能。日本の戦後まんがの手法は「映画的手法」と呼ばれる「映画」「アニメ」の演出と互換性が高い手法にあり、現在のweb、ショート動画も含め、視覚情報の「編集」の基礎理論でもある。近年「絵」は描けるが「コマが割れない」まんが家も多い、それは「映画的手法」の技術的継承がされていないためである。本授業はその復興を目論むと共に、縦スクロールやゲームの演出、生成AIの作画によるまんが創作など新領域に応用できる視覚情報の編集の最も基礎で汎用的な授業である。
科目情報
履修想定年次
1年次
単位数
2単位
開講Q
2Q、4Q
科目区分
選択
授業の方法
オンデマンド科目
評価方法
確認レポート 50% , 単位認定試験 50%
前提推奨科目
前提必須科目
後継推奨科目
科目コード
HUM-1-C1-0204-005
到達目標
まんがの作り方の理論的な思考方法を通して物事の見方、考え方を養い、縦スクロールまんがやゲームの演出、生成AIの作画によるまんが創作など新領域、その他の分野にも応用できる視覚情報の編集能力を会得することを目標とする。
教科書・参考書
- まんがでわかるまんがの描き方(KADOKAWA)1時間目〜21時間目
授業時間外の学修
各回の講義内容は繰り返し見返し、各回二時間ほど復習。可能なら授業で学んだ理論を実践し、実際に描いてみることが望ましい。
特記事項
前提科目
なし
後継科目
WEBコミック演習
※実務家教員担当科目
2025年4月1日現在。内容が更新される場合があります。
授業計画
第1回「映画的手法」とは何か」
第1回
「映画的手法」とは何か」
第2回「字コンテ」から「絵コンテ」へ
第2回
「字コンテ」から「絵コンテ」へ
第3回コマの配置
第3回
コマの配置
第4回見開きという構成
第4回
見開きという構成
第5回「映画的」なコマをいかに作るか
第5回
「映画的」なコマをいかに作るか
第6回コマの中の空間を作る
第6回
コマの中の空間を作る
第7回「コマ」に意味を与える
第7回
「コマ」に意味を与える
第8回「コマ」とモンタージュ基礎
第8回
「コマ」とモンタージュ基礎
第9回「コマ」とモンタージュ応用編
第9回
「コマ」とモンタージュ応用編
第10回基本をあえて破る、その瞬間と方法
第10回
基本をあえて破る、その瞬間と方法
第11回「見開き」で全体の構成をする
第11回
「見開き」で全体の構成をする
第12回web,縦スクロールまんが基本編
第12回
web,縦スクロールまんが基本編
第13回web縦スクロールまんが演出編
第13回
web縦スクロールまんが演出編
第14回web縦スクロールまんが物語編
第14回
web縦スクロールまんが物語編
第15回全体のまとめ
第15回
全体のまとめ