
科目の概要
ロシア・フォルマリズム、民俗学、文化人類学、フロイド派、ユング派ハリウッド映画の文法、歌舞伎理論、メディアミックス理論など多様な領域で発展してきた神話論や民話論を含む物語論を横断的に学び、物語が情報を構成し、同時に理解する「論理」であることを学び、報道や政治的言説に潜む「物語」を相対化できるリテラシーを身につけるとともに、創作に関心があるものはラノベ、ゲーム、アニメ、コミック、オンラインなどの物語表現を解析する物語創作の工学的基礎を養う。
科目情報
履修想定年次
1年次
単位数
2単位
開講Q
1Q、3Q
科目区分
選択
授業の方法
オンデマンド科目
評価方法
確認レポート 50% , 単位認定試験 50%
前提推奨科目
前提必須科目
後継推奨科目
科目コード
HUM-1-C1-1030-002
到達目標
小説・まんが・映画・アニメなどに触れた時、物語構造の所在について実感できるようになるとともに、ニュースや情報が物語の論理で成り立っていないか批評的な分析ができるようになる。また、物語の構造論と情報論やプログラミングの思考との近似性を実感し、オンラインにおける創作に広く援用可能な理論であることを理解する。
教科書・参考書
- オリジナルの資料を授業時に配布する
授業時間外の学修
各回の講義内容は繰り返し見返し、各回二時間ほど復習を行ってください。また、次回の学習内容についてもあらかじめ不明な単語や前提となる知識をWebで調べるなどして各回二時間ほど予習を行ってください。
特記事項
順次公開予定
授業計画
第1回物語とは何か
第1回
物語とは何か
第2回物語の生成1都市伝説・噂話・世間話
第2回
物語の生成1都市伝説・噂話・世間話
第3回物語の生成2 「世界」と「趣向」
第3回
物語の生成2 「世界」と「趣向」
第4回物語の生成3 口承文芸と語りの理論
第4回
物語の生成3 口承文芸と語りの理論
第5回ゲームとしての物語 占いとしての物語
第5回
ゲームとしての物語 占いとしての物語
第6回物語の主題1 通過儀礼と物語
第6回
物語の主題1 通過儀礼と物語
第7回物語の主題2 折口信夫の物語要素論
第7回
物語の主題2 折口信夫の物語要素論
第8回物語の主題3 ファミリーロマンスとフロイド派の物語論
第8回
物語の主題3 ファミリーロマンスとフロイド派の物語論
第9回物語の工学1 民話の形態学
第9回
物語の工学1 民話の形態学
第10回物語の工学2 プロップの理論の発展
第10回
物語の工学2 プロップの理論の発展
第11回物語の工学3 原質神話論
第11回
物語の工学3 原質神話論
第12回物語の解釈 昔話の文芸学
第12回
物語の解釈 昔話の文芸学
第13回物語の解釈 レヴィ=ストロースと神話の構造分析
第13回
物語の解釈 レヴィ=ストロースと神話の構造分析
第14回物語の解釈 無意識と物語
第14回
物語の解釈 無意識と物語
第15回拡張する物語
第15回
拡張する物語