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科目の概要

人工知能や IoT など私たちの生活を豊かにする技術は、プログラミングによって支えられている。本科目では、日常生活におけるプログラミングの有用性を体験するために、Python を使って簡単なタスクを自動化するプログラムを作成する。また、コーディング演習を通してプログラミングの基礎を身に付け、個々の目的に合わせてより高度なプログラミングを学んでいくための素地を固める。

科目情報

履修想定年次
1年次
単位数
2単位
開講Q
2Q、4Q
科目区分
選択
授業の方法
オンデマンド科目
評価方法
確認レポート 50% , 単位認定試験 50%
科目コード
INF-1-C1-0204-004
到達目標
プログラミングを使った開発経験を積み、デジタルツールを用いて情報収集、表現、コミュニケーションする力を獲得することを目標にする。具体的には以下の能力を身につける。 (1) Python で書かれた簡易なプログラムを理解し、バグの修正やプログラムの改変ができる。 (2)ライブラリーを用いて、ファイル操作やWebスクレイピングなど、簡単なタスクを自動化できる。 (3) データ構造や制御構造などの基礎概念を理解し、今後 Python 以外のテキストプログラミングを学んでいくための素地が身についている。
教科書・参考書
  • GuidovanRossum・鴨澤眞夫『Pythonチュートリアル第4版』オライリージャパン、2021年AlSweigart・相川愛三『退屈なことはPythonにやらせよう第2版―ノンプログラマーにもできる自動化処理プログラミング』オライリージャパン、2023年
授業時間外の学修
授業内容は繰り返し見返し、各回二時間ほど復習してください。コードを編集したり書き加えたりして自分オリジナルのプロジェクトを作ってください。
特記事項
順次公開予定

授業計画

1
Pythonを使ってみよう

Google Colabの使い方を学ぶ。簡単な演算を通して変数の使い方やコードの表記ルールについて学ぶ。

2
条件式

比較演算子およびブール演算子の種類と挙動について学ぶ。条件式を組み合わせてロジックを表現できるようになる。

3
フロー制御

フロー制御の使い方を学ぶ。フロー制御文を使い、分岐構造や反復構造が正しく表現できるようになる。

4
複雑なフロー制御

より複雑なフロー制御について学ぶ。ループから途中で抜け出したり、一部の処理をスキップしたりできるようになる。

5
関数

関数の定義と呼び出しについて学ぶ。キーワード引数および位置引数を使い分けられるようになる。

6
リスト

リストについて学ぶ。リストのメソッドを使ってリストの編集や操作ができるようになる。

7
辞書

辞書型について学ぶ。辞書型のキーとバリューについて理解し、他のデータ型と組み合わせて使えるようになる。

8
クラス

オブジェクトとクラスについて学び、名前空間や継承について理解する。クラスの定義とインスタンス化ができるようになる。

9
開発環境を整える

Pythonインタープリターをインストールし、エディターを使ってコーディングする。パッケージを管理する方法を学ぶ。

10
文字列操作

文字列の操作について学ぶ。メソッドを使って文字列の置換や空白文字の除去ができるようになる。

11
ファイルの読み書き

ファイルの入出力について学ぶ。 txtやjsonなどよく使われるファイル形式での読み書きができるようになる。

12
Webスクレイピング

Webスクレイピングについて学ぶ。Webスクレイピング用のライブラリーを用いて、Webから情報を取得し、分析できる形に処理できるようになる。

13
ライブラリー I

オペレーティングシステムとのやり取りや日付と時間の処理など、プログラムの自動化に必要なライブラリーの使い方を学ぶ。

14
ライブラリー II

実務で必要になるであろう、より高等なモジュールについて学ぶ。

15
エラーと例外

構文エラーと例外について学ぶ。例外をキャッチし、処理できるようになる。また、ユーザー定義例外を使えるようになる。

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