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科目の概要

経済学とは、さまざまな人や組織が市場でモノやお金を交換し合う行動を、前提や仮説をもとにモデル化し、シンプルかつ理論的に説明しようとする学問である。ミクロ経済学とマクロ経済学の基本的な概念を理解することにより、私たちの経済行動や意思決定の仕組みや本質的な目的について、論理的に考え理解する力を養う。

科目情報

履修想定年次
1年次
単位数
2単位
開講Q
2Q、4Q
科目区分
必修(主要)
授業の方法
オンデマンド科目
評価方法
確認レポート 50% , 単位認定試験 50%
科目コード
INT-1-A1-0204-007
到達目標
経済学の基礎概念を学ぶことにより、社会や経済の現象を多様な視点で理解できるようになる。また現実の経済現象の見る際の批判的思考を育み、経済的な現象の理解と社会の未来への洞察を深めることを目指す。また、社会のみならず、ビジネスの世界における問題解決や戦略策定において、長期的視点にたって豊かな視野と洞察を活用できるようになる。
教科書・参考書
  • N.グレゴリー・マンキュー著『マンキュー入門経済学(第3版)』東洋経済新報社;第3版(2019/9/27)井堀利宏著『大学4年間の経済学が10時間でざっと学べる(角川文庫)』KADOKAWA(2018/11/22)
授業時間外の学修
各回の講義内容は繰り返し見返し、各回二時間ほど復習を行ってください。また、次回の学習内容についてもあらかじめ不明な単語や前提となる知識を指定の参考書やWebで調べるなどして各回二時間ほど予習を行ってください。
特記事項
順次公開予定

授業計画

1
イントロダクション

経済学とはどういう学問か、経済学的な思考とはどういうものかを学ぶ。

2
ミクロ経済と消費者

消費者や企業がどのように消費や生産などの経済活動をするのか、また、財やサービスの需要と供給が市場でどのように調整されて、価格や所得が決まるのかを学ぶ。

3
ミクロ経済と企業

労働者を雇用し、機械などの資本設備を用いて生産活動を行う企業の行動について学ぶ。

4
市場の機能と価格のメカニズム

財やサービスの売り手(供給者)と買い手(需要者)が出会い、価格を仲立ちにして売買が行われる市場のメカニズムについて学ぶ。

5
所得配分の決まり方

私たちは、財やサービスの生産のために必要な生産要素として労働力を提供し、その対価である賃金を得る。それらの経済活動から生まれる所得格差や所得再分配について学ぶ。

6
独占と規制

完全競争市場とは異なり、財やサービスを供給している企業が一つしかない独占市場の特性や、独占企業の行動について学ぶ。

7
寡占市場

市場において財やサービスを供給する企業の数が二つに限定される複占や、企業の数がごく少数に限定される寡占市場での企業の行動について学ぶ。

8
外部性と市場の失敗

実際の市場が必ずしも正常に機能するとは限らない。「市場の失敗」を取り上げ、その原因や改善方法について学ぶ。

9
不完全情報の世界

経済取引にかかわる人々が、取引対象となる財やサービスの内容や質について正確な情報を共有していない場合、どのようなことが生じるか、また、その対応策としてどのようなことが考えられるかについて学ぶ。

10
マクロ経済学の基本

国内総生産(GDP)、経済成長、インフレやデフレ、不況と失業など、国民経済全体の動きを分析対象とするマクロ経済の視点を学ぶ。

11
マクロ経済主体と政府

マクロ経済において、消費者、企業、政府といった各経済主体がどのように行動するかを学ぶ。

12
インフレとデフレ

インフレの問題を、賃金、失業、政府介入、貨幣残高などの関係から考える。

13
経済成長と労働市場

わが国の高度成長の歴史と、経済成長のメカニズムについて学ぶ。

14
国際経済

貿易によるメリット、為替レートの変動、円高・円安などの影響について学ぶ。

15
マクロ経済政策

マクロ経済における政府の役割、政治家や政党理念による影響、政府に対する国民の信頼性などについて学ぶ。

関連科目