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科目の概要

ZEN大学で学べる「世界理解」科目群では、各学問分野の「ものの考え方」を深めることを意図している。具体的に、学問分野ごとの「ものの考え方」の多様性とはどのようなものか、各分野を学ぶことでどう世界の見方が拡がるか、それによって何がわかるようになるかを、分野ごとに各教員が説明する。

科目情報

履修想定年次
1年次
単位数
2単位
開講Q
1Q、3Q
科目区分
必修(主要)
授業の方法
オンデマンド科目
評価方法
確認レポート 50% , 単位認定試験 50%
科目コード
INT-1-A1-1030-006
到達目標
各学問分野が、異なる方法で世界を切り取る方法論(ものの見方)を知り、多様な人文社会領域を学修する意義を理解する。それによって、ZEN大学で人文社会系の科目群をより有意義に学ぶための「頭の中の箱」を作る。
教科書・参考書
  • 吉田敬(2021)『社会科学の哲学入門』,勁草書房,テリー・イーグルトン著、大橋洋一訳『文学とは何か――現代批評理論への招待』(岩波文庫,上下巻,2014年)
授業時間外の学修
各回の講義内容は繰り返し見返し、各回二時間ほど復習を行ってください。また、次回の学習内容についてもあらかじめ不明な単語や前提となる知識をWebで調べるなどして各回二時間ほど予習を行ってください。
特記事項
順次公開予定

授業計画

1
オリエンテーション

人文社会科学の各領域を学ぶことの意義、および現代社会において「多様なものの考え方」を修得する必要性について説明する(谷口祐人)

2
社会学的な捉え方(1)

具体的な事例を交えながら、「常識を疑う」「関係を見る」「想像力を発揮する」の三つの視点から、社会学の思考法について概観する。(谷口祐人)

3
社会学的な捉え方(2)

デュルケム、ウェーバー、マルクス、ホワイト、見田宗介、生活誌、オーラルヒストリーなどの議論を通して、社会学の方法論について考える。(谷口祐人)

4
人類学の考え方(1)

具体的な研究事例を紐解きながら、人類学がどのような思想と方法論で、特に現在何を研究しているかを理解する(Hernández Hernández Álvaro David)

5
人類学の考え方(2)

人類学の方法論を通して、政治・経済・情報・ファン文化などを分析すると何がわかるかを説明する(Hernández Hernández Álvaro David)

6
文化資源とは何か

文化資源(文化について知るための資料や記録)の収集と整理法について学ぶ(細井浩一)

7
経営学とは何か

ポーターはマッキンゼーの事例を交えながら、経営学の根幹にどのような数学的思考法が存在し、それがどう役立つのかを知る(千葉 尚志)

8
心理学の世界

心理学が扱う領域の多様性を通して、どのようなことがわかるかを概観する(積山 薫)

9
歴史を紐解く

歴史を学ぶことの意義、歴史における「事実」とは何か、その可能性と限界を、事例を通して学ぶ(竹内 薫)

10
科学哲学の考え方

なぜ科学を哲学するのか、また仮説検証・科学的説明の方法など、科学哲学の基本的な概念を説明する(大塚淳)

11
法学の世界

身近な事案から、日本の法律の構造と調べ方、またその世界の捉え方を知る(山口真由)

12
文学的な捉え方(1)

文学作品とは何か、他の芸術とは何が異なるか、読者の位置付けや各文学のカテゴリーについて学ぶ(Pradhan Gouranga Charan)

13
文学的な捉え方(2)

夏目漱石、戸坂潤、サルトル、大江健三郎、スピヴァクなどの事例を通して、文学とは何か、それが社会でどう役立つかを考える(Pradhan Gouranga Charan)

14
政治学は世界をどう見るか

政治学の学習を通して、われわれの世界の見方がどう拡がるかを、情報社会や福祉国家などの具体的なテーマをもとに学習する(山内康英)

15
民俗学という「知」

文学と社会政策論、の双方の側面を持つ柳田民俗学の「知」について代表的論考を介して学ぶ

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