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科目の概要

解析学2の授業では、多変数関数の微分積分を学び、微分積分の応用など高度なトピックに取り組む。特に、重積分や偏微分方程式の理解を深める。例題や演習を通じて理解を進展させ、物理学や工学、経済学などの分野でその応用可能性を探求する。新たな知識を積み重ねることで、微分積分の理論をより深く理解することを目指す。

科目情報

履修想定年次
1年次
単位数
2単位
開講Q
2Q、4Q
科目区分
選択
授業の方法
オンデマンド科目
評価方法
確認レポート 50% , 単位認定試験 50%
科目コード
MTH-1-C1-0204-007
到達目標
解析学2の単位修得を通じて、解析学の応用と高度なトピックに対する理解を深める。重積分や偏微分方程式を学びつつ、物理学、工学、経済学などの分野での応用を意識し、理解を深めるための例題や演習に取り組む。また、多くの例題や演習を通じて、情報技術や社会の基盤において数理を活用する能力を身につける。
教科書・参考書
  • 【教科書】オリジナル教材【参考書】微分積分(加藤文元/数研出版)2019、微積分(斎藤毅/東京大学出版会)2013
授業時間外の学修
各回の授業内容は繰り返し見返し、各回二時間ほど復習を行ってください。また、次回の学修内容についてもあらかじめ不明な単語や前提となる知識をWebで調べるなどして各回三時間ほど予習を行ってください。
特記事項
順次公開予定

授業計画

1
ガイダンス

授業の導入と目標を把握し、解析学1を復習する。この過程を通じて、解析学の重要性を再認識する。

2
関数の偏微分

偏微分係数と偏導関数の基本を理解し、高階偏微分の概念を掴む。具体的な偏微分の計算例を通じて理解を深め、方向微分やラプラシアンについても学ぶ。

3
関数の微分

平面の方程式や全微分、接平面、勾配ベクトルといったトピックを理解する。勾配降下法の理解を深める。

4
多変数の極大極小

多変数関数の極値を理解し、二次形式とヘッセ行列を学ぶ。例題を通して理解を深め、テイラーの定理の適用を修得する。

5
条件付き極値

条件付き極値の理解と適用について深く学ぶ。例題を通じて、ラグランジュの未定乗数法、陰関数定理、2階微分の理解と応用能力を身につける。

6
最適化

基本的な最適化理論を学び、勾配降下法、ニュートン法と準ニュートン法を理解し、その後の条件付き最適化、KKT条件、逐次2次計画法へと進む。

7
写像の微分

曲線の接ベクトルやベクトル値の写像について学び、写像の微分の理論を理解する。さらに、具体的な計算例を通じて逆写像定理についても理解を深める。

8
微分の連鎖律

微分の連鎖律を理解し、その適用方法を身につける。写像の合成や計算例を通じて、微分作用素の変換も修得する。

9
重積分

重積分の基本から計算例、順序交換までを理解し、また、逐次積分の理解を深める。

10
積分の変数変換公式

線形変換と行列式の関連性を理解し、ヤコビアンを用いた変数変換公式を学ぶ。様々な変数変換の場合についても議論し、極座標への変換等に応用可能なスキルを身につける。

11
広義重積分

広義重積分の定義と基本的な例から学び、ガウス積分やガンマ関数、ベータ関数について理解する。また、定義できない例を通して、広義重積分の理解を深める。

12
曲面の面積

曲面のパラメータとベクトルの外積を理解し、それを元に曲面積を導出する。さらに具体的な曲面積の計算例を通じて、パラメータの変換を身につける。

13
偏微分方程式

偏微分方程式の理解と応用能力を身につける。波動方程式や熱方程式の導出と変数分離解について学び、フーリエ級数展開を通じて応用力を養う。

14
偏微分方程式2

ラプラス方程式やポアソン方程式を理解し、ディリクレ問題を解く技術を身につける。変分法や部分積分の公式も独自に活用できるようになる。ディリクレ原理についても理解を深める。

15
偏微分方程式の数値解法

偏微分方程式への数値解法を学び、有限要素法やシミュレーションを通して、微分積分の重要性を理解する。復習とまとめを重ね、実践力を身につける。

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