シラバス
入学のご案内履修登録
イラストとエンタテインメントCのサムネイル

イラストとエンタテインメントC色彩表現概論

[2025年度開講]

科目の概要

【ゲスト講師:桜井輝子】 この授業では彩色の基礎と表現手法を学び、表現に適したスタイルについて考察する。併せてゲストより表現上のレクチャーを行う。ポップカルチャーに触れ、親しみながらデジタルツールの使用法とデジタルイラストの技法について学ぶ授業である。共有スピードが速くトレンドの変化が著しいデジタルイラストに関し、本授業では知識を本質的なものとするため、資料制作を行うことで、知識と思考を融合させる学修を行う。

科目情報

履修想定年次
1年次
単位数
1単位
開講Q
2Q、4Q
科目区分
選択
授業の方法
オンデマンド科目
評価方法
提出物100%
科目コード
OPT-1-D1-0204-003
到達目標
本授業では色の持つ特性を習得し、既存の作品群において色彩が担っている役割について考察する。イラストレーションの役割について理解し、資料を制作しつつ楽しみながら学ぶことによりそのプロセスと価値を知る。さらに、イラストとそこから派生する作品を鑑賞し、考察し、クオリティを見極める能力を培って、日本の基幹産業でもあるクリエイティブを理解し、在学中、卒業後を通じた社会活動に活かしてゆく。
教科書・参考書
  • 参考書:桜井輝子著『配色アイデア手帖第二版』(SBクリエイティブ),2023年『配色アイデア手帖めくって見つける新しいデザインの本第2版』(SBクリエイティブ)『配色アイデア手帖色とイラストかわいい世界観を作るヒントが詰まった本』(SBクリエイティブ)『毎日楽しい!色の日めくり配色帖365』(SBクリエイティブ)『キャラの魅力を最大限に引き出す!マンガキャラ配色の教科書』(西東社)『ファンタジー配色アイデア事典』(エクスナレッジ)『神話と伝説配色アイデア事典』(エクスナレッジ)
授業時間外の学修
各回の講義内容は繰り返し見返し、各回の課題内容を踏まえ、最終課題制作も視野に入れて毎回4~5時間ほど予習復習や制作に取り組んでください。
特記事項
前提科目 なし 後継科目 なし ※実務家教員担当科目 【課題内容】 資料作成 【最終課題の フィードバック方式】 講評動画 【特筆事項】 課題やレポートが注意事項に反する場合には単位取得が不可となる可能性があります。 1.作品が未完成と判断される場合 2.著しく創造性が低いと判断される作品 3.課題の指示(サイズ・形式・ルール等)が著しく守られておらず、正しく課題を提出したと判断できない場合 4.データの破損・劣化が激しく、提出した課題内容を確認することができない 5.記載事項を判読することが困難な場合(テキストの手書きは科目内で特別に指示がない場合は不可) 6.過去に制作した作品を流用している 7.二次創作作品やトレース等により第三者の権利を侵害する可能性がある 8.AI生成物が含まれている 9.法令または公序良俗に著しく反する 2025年4月3日現在。内容が更新される場合があります。

授業計画

1
科学的な色、感覚的な色

色について考える時には「色はなぜ見えるのか?」という科学的な側面と、「色を見た時に人は何を感じるか?」という感覚的な側面の両方からバランス良く考察を深めることが必要であり、人によってもその見え方は異なる(色覚)。これらの基本について学び、理解する。

2
色をあらわすための記号や言葉

社会には「色を正確に伝達するためのシステム(ルール・記号)」が存在する。ここでは、世界的に共通して使われているシステム(表色系)について紹介するとともに、商業的な付加価値をつけるための言葉の事例(ネーミング)について学ぶ。

3
デジタルの色・アナログの色

色彩表現の手法は、大きく分けて二つ。ひとつは「光の混色」でつくられるデジタルの色、もうひとつは印刷インキや絵の具など「色材の混色」でつくられるアナログの色。それぞれの混色の特性を理解し、表現手法に応じた効果的な色使いができるようになることを目指す。

4
感情の表現に効果的な色づかい

喜怒哀楽の感情表現をはじめとする「人の五感と色のつながり」を、具体例を通して考察・理解する。第2回の講義で学ぶ「色相・明度・彩度・トーン」を軸に考察を展開し、味覚と色のつながり、嗅覚と色のつながり、触覚と色のつながり、聴覚と色のつながりについて理解を深める。

5
世界観の表現に効果的な色づかい

歴史に残る「色」について学ぶことで、自身の表現の幅を広げ、作品を鑑賞する際の深い理解につなげる。日本の歴史の中で各時代に大切にされてきた色とその役割のほか、世界の歴史の中である特定の地域・時代に大きな役割を果たした色について学ぶ。

6
配色の基本

作品を鑑賞する際または制作する際に活用することを前提として、色を組み合わせるための基本的なルールを学ぶ。第2回の講義で学ぶ「色相・明度・彩度・トーン」を軸にすることで、感覚を理論へと変換し、再現性を担保する。

7
配色で個性を表現する

具体例を通して、配色で「自分らしさ」を表現するためのヒントを学ぶ。第6回の講義で学ぶ基本ルールを踏まえた上で、それらのアレンジへの挑戦という配色の醍醐味を知る。また、配色を通じて人々に伝わるメッセージについても合わせて考察する。

8
時代とトレンドカラー・総まとめ

流行色(トレンドカラー)には、自然発生的なものもあれば、専門家が社会情勢や文化的なトレンドを分析した上で決定・発表するものもある。社会と流行色のつながりについて学び、商業的なトレンドカラーの決定フローについて理解する。

関連科目