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科目の概要

【ゲスト講師:荻pote】 この授業では、コンテンツの顔であるキービジュアルについて学ぶ。コンセプトの考え方、掘り下げ方を知り、訴求力のあるビジュアルとは何かを考える。ポップカルチャーに触れ、親しみながらデジタルツールの使用法とデジタルイラストの技法について学ぶ授業である。共有スピードが速くトレンドの変化が著しいデジタルイラストに関し、知識を本質的なものとするため、手を動かし制作をすることで、身体感覚と思考を融合させる学修を行う。

科目情報

履修想定年次
1年次
単位数
1単位
開講Q
2Q、4Q
科目区分
選択
授業の方法
オンデマンド科目
評価方法
提出物100%
科目コード
OPT-1-D1-0204-004
到達目標
エンタテインメント作品のキービジュアル制作を通してユーザー目線の思考力を身につけ、コンセプトの掘り下げ方を理解する。イラストレーションの役割について理解し、手を使い、制作しつつ楽しみながら学ぶことによりそのプロセスと価値を知る。さらに、イラストとそこから派生する作品を鑑賞し、考察し、クオリティを見極める能力を培って、日本の基幹産業でもあるクリエイティブを理解し、在学中、卒業後を通じた社会活動に活かしてゆく。
教科書・参考書
  • 参考書:荻pote『あいきょう荻pote作品集』株式会社KADOKAWA,2021年
授業時間外の学修
各回の講義内容は繰り返し見返し、各回の課題内容を踏まえ、最終課題制作も視野に入れて毎回4~5時間ほど予習復習や制作に取り組んでください。
特記事項
前提科目 なし 後継科目 なし ※実務家教員担当科目 【課題内容】 イラスト制作・ レビューシート作成 【最終課題の フィードバック方式】 添削 【特筆事項】 課題やレポートが注意事項に反する場合には単位取得が不可となる可能性があります。 1.作品が未完成と判断される場合 2.著しく創造性が低いと判断される作品 3.課題の指示(サイズ・形式・ルール等)が著しく守られておらず、正しく課題を提出したと判断できない場合 4.データの破損・劣化が激しく、提出した課題内容を確認することができない 5.記載事項を判読することが困難な場合(テキストの手書きは科目内で特別に指示がない場合は不可) 6.過去に制作した作品を流用している 7.二次創作作品やトレース等により第三者の権利を侵害する可能性がある 8.AI生成物が含まれている 9.法令または公序良俗に著しく反する 2025年4月3日現在。内容が更新される場合があります。

授業計画

1
キービジュアルって何? イラストの役割を共に考える

プロの考え方や実際のイラストに触れる中で、「イラスト」「キービジュアル」といった言葉の本質を吟味しながら、各媒体に適した表現や、良いイラストとは何かについて、実例や解説を交えながら共に考える。

2
イラストレーターってどんな仕事?

現代のイラストレーターとはどんな仕事なのか、プロは創作とビジネスをどう棲み分けながら作品と向き合っているのか。業界の実態や実例をもとに、制作者、依頼者、消費者など立場によって異なるイラストとの向き合い方について理解する。

3
キービジュアルについて掘り下げる

イラストの中でもとりわけキービジュアルの制作にはどのような特徴があるのか。その種類や性質について、実例や制作フローをもとに学び、良いキービジュアルとは何か、自分だったらどのような設定を表現をしたいか、共に考える。

4
プロのイラストの組み上げ方を知る

一例として、ゲスト講師がイラスト制作でどこにこだわりを持ち、どのように絵を組み上げているのかを解説する。コンセプトの着想方法やイメージソースのまとめ方などについて、実際の制作工程のダイジェストを通じて学び、プロ視点のアプローチへの理解を深める。

5
キービジュアルの制作過程を知る ~スケッチ・ラフ~

キービジュアルの仕事では、依頼内容をどのように汲み取り、構図を組み立てていくのか、ゲスト講師の実演を元に学ぶ。実際に指示書を読み解き、スケッチ・ラフを描き起こすまでの実演を見ることで、その工程への理解を深める。

6
キービジュアルの制作過程を知る ~線画・色決め~

仕上がりの決め手となるラフから線画、色決めへの作画工程について、ゲスト講師の実演を見ながら理解を深める。キービジュアルにふさわしい作画方法や線画の本質、配色のコツについて共に考える。

7
キービジュアルの制作過程を知る ~着彩・仕上げ~

一般的にイラストレーターの味や個性が最も色濃く投影される着彩・仕上げ工程のパフォーマンスについて、ゲスト講師のメイキングを見ながら理解を深める。各媒体やキービジュアルでのふさわしい着彩方法、アイデンティティの獲得方法などを共に考える。

8
キービジュアルを構想してみよう ~総まとめ~

納品後の業務や修正依頼への対応、実績掲載といった制作後の振る舞い方など、よくある質問への回答を踏まえてイラストレーターという職業への理解を深める。これまでの学習を振り返り、実際にキービジュアルを構想し、課題制作に向けて取り組む。キービジュアル、ひいてはイラストという媒体の役割を知見・体験として理解することを通じて、最終的には今後出会うメディアに対して素通りせず、意図や役割を積極的に咀嚼する探究心を持ち、豊かな生活の糧と文化教養に変えていく力を身につけることを目標とする。

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