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科目の概要

【ゲスト講師:フジワラヨシト】 この授業ではペイントツールの操作を学ぶとともにデジタル作画の特性について考察する。併せてゲストより表現上のレクチャーを行う。ポップカルチャーに触れ、親しみながらデジタルツールの使用法とデジタルイラストの技法について学ぶ授業である。共有スピードが速くトレンドの変化が著しいデジタルイラストに関し、本学では知識を本質的なものとするため、手を動かし制作をすることで、身体感覚と思考を融合させる学修を行う。

科目情報

履修想定年次
1年次
単位数
1単位
開講Q
1Q、3Q
科目区分
選択
授業の方法
オンデマンド科目
評価方法
提出物100%
科目コード
OPT-1-D1-1030-001
到達目標
本授業ではペイントツールを用いて模写作品を完成させ、ツールの基礎知識を習得することによりイラストレーションへの理解を深める。イラストレーションの役割について理解し、手を使い、制作しつつ楽しみながら学ぶことによりそのプロセスと価値を知る。さらに、イラストとそこから派生する作品を鑑賞し、考察し、クオリティを見極める能力を培って、日本の基幹産業でもあるクリエイティブを理解し、在学中、卒業後を通じた社会活動に活かしてゆく。
教科書・参考書
  • 参考書:ベティ・エドワーズ(著),野中邦子(翻訳)『決定版脳の右側で描け』河出書房新社,新装版2021年吉成曜(著),アニメスタイル編集部(編集)『吉成曜画集ラクガキ編』
授業時間外の学修
各回の講義内容は繰り返し見返し、各回の課題内容を踏まえ、最終課題制作も視野に入れて毎回4~5時間ほど予習復習や制作に取り組んでください。
特記事項
前提科目 なし 後継科目 なし ※実務家教員担当科目 【課題内容】 資料作成・ イラスト制作 【最終課題の フィードバック方式】 個別講評 【特筆事項】 課題やレポートが以下に該当する場合には、単位取得が不可となる可能性があります。 1.模写作品が未完成と判断される場合 2.著しく創造性が低いと判断される作品の場合 3.課題の指示(サイズ・形式・ルール等)が著しく守られておらず、正しく課題を提出したと判断できない場合 4.データの破損・劣化が激しく、提出した課題内容を確認することができない場合 5.記載事項を判読することが困難な場合 (テキストの手書きは科目内で特別に指示がない場合は不可) 6.過去に制作した作品を流用している場合 7.模写ではなくトレース(元となるイラストの上にレイヤーを重ねる等して敷き写すこと)を行っていると判断される場合 8.第三者の権利を侵害する可能性がある場合 9.AI生成物が含まれている場合 10.法令または公序良俗に著しく反する場合 2025年4月3日現在。内容が更新される場合があります。

授業計画

1
「模写」とは何か

イラストの上達のために必要な学習として、もっとも基本となる「模写」。模写とは何か、なぜ模写をすることがイラストの上達に必要なのか、模写によって何を学ぶのか、何を得ることができるのかを学び、理解する。

2
模写をしてみよう①

実際に手を動かし、模写をすることで現時点で自分がどの程度正確に模写をすることが出来るのかを確認する。また、今後学ぶ、模写制作に有用なツールについて学び、理解する。

3
グリッドを使う

ゲスト講師の実演を通じて、格子状に張り巡らせたグリッドを用いてイラストを模写するテクニックを学ぶ。またその実演を通じて、「正確にイラストを模写する」という感覚を掴むことを目指す。

4
比率を測る

模写を行うには、物の構造を理解することが必要。この回では、実際に物のプロポーションの比率を計測する。ゲスト講師の実演を通じて、正確な比率の計測、目測による比率の計測、角度の計測などさまざまな計測のテクニックを学ぶ。

5
ビッグシェイプを見つける

限られた時間の中で模写を行うにあたり、作画時間を短縮することができるようになることを目指す。ゲスト講師の実演を通じて、物を単純化しビッグシェイプを見つけることが有効であることを学ぶ。

6
模写をしてみよう②

グリッド、比率、ビッグシェイプなどこれまでに学んだことを総合的に利用して模写作品を作成する。また、これらのツールを利用することで2回目の講義で制作した模写作品と比較してどのように変化したのかを体感する。

7
カラーを学ぶ

スポイトツールを利用し、実際にどのような配色がイラストに用いられているのかを理解する。また、スポイトで配色を模写したイラストに実際に彩色することで、模写作品を完成させる。

8
脳の知覚をシフトしよう

今までの授業を振り返り模写制作を行った中で、これまでのものの見方と異なるものの見方ができるようになったことを理解する。模写やデッサンなど、ものを見て描く際にどのように考えるべきかを学び、これからのものの見方を考える。

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