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イラストとエンタテインメントBイラスト制作基礎 構図/構成

[2025年度開講]

科目の概要

【ゲスト講師:絵葉ましろ】 この授業では代表的な構図手法と構図の良し悪しを学び、一枚絵の基本的な設計について考察する。併せてゲストより表現上のレクチャーを行う。ポップカルチャーに触れ、親しみながらデジタルツールの使用法とデジタルイラストの技法について学ぶ授業である。共有スピードが速くトレンドの変化が著しいデジタルイラストに関し、本学では知識を本質的なものとするため、手を動かし制作をすることで、身体感覚と思考を融合させる学修を行う。

科目情報

履修想定年次
1年次
単位数
1単位
開講Q
1Q、3Q
科目区分
選択
授業の方法
オンデマンド科目
評価方法
提出物100%
科目コード
OPT-1-D1-1030-002
到達目標
本授業では代表的な構図、タブーとされる構図を習得し視線誘導を意識した一枚絵の構造を学ぶ。イラストレーションの役割について理解し、手を使い、制作しつつ楽しみながら学ぶことによりそのプロセスと価値を知る。さらに、イラストとそこから派生する作品を鑑賞し、考察し、クオリティを見極める能力を培って、日本の基幹産業でもあるクリエイティブを理解し、在学中、卒業後を通じた社会活動に活かしてゆく。
教科書・参考書
  • 参考書:「巨匠に学ぶ構図の基本ー名画はなぜ名画なのかー」刊:視覚デザイン研究所著:内田広由紀
授業時間外の学修
各回の講義内容は繰り返し見返し、各回の課題内容を踏まえ、最終課題制作も視野に入れて毎回4~5時間ほど予習復習や制作に取り組んでください。
特記事項
前提科目 なし 後継科目 なし ※実務家教員担当科目 【課題内容】 資料作成・ イラスト制作 【最終課題の フィードバック方式】 添削 【特筆事項】 課題やレポートが注意事項に反する場合には単位取得が不可となる可能性があります。 1.作品が未完成と判断される場合 2.著しく創造性が低いと判断される作品 3.課題の指示(サイズ・形式・ルール等)が著しく守られておらず、正しく課題を提出したと判断できない場合 4.データの破損・劣化が激しく、提出した課題内容を確認することができない 5.記載事項を判読することが困難な場合(テキストの手書きは科目内で特別に指示がない場合は不可) 6.過去に制作した作品を流用している 7.二次創作作品やトレース等により第三者の権利を侵害する可能性がある 8.AI生成物が含まれている 9.法令または公序良俗に著しく反する 2025年4月3日現在。内容が更新される場合があります。

授業計画

1
構図って何?

構図の基本とその重要性を掘り下げ、黄金比や三分割法等の具体的な使用例を通じて、これらの概念がイラストの視覚的魅力にどのように貢献するかを学ぶ。構図の基礎理論とその実践的な利用法を結び付け、視覚的調和とバランスの作り方を解説する。

2
遠近法とパース

基本的なパース技法とその適用方法を詳しく学び、透視図法を使った空間表現のさまざまなアプローチを分析する。遠近感の表現方法を多角的に解説し、作品にどのように空間表現を加えるか、具体的な例を通じて学ぶ。空間の歪みや奥行き感を表現するテクニックを実践とともに解説する。

3
色彩と構図の関係

色彩がイラストの構図に及ぼす影響を掘り下げ、色選びが画面のバランス感に与える効果を説明する。また異なる配色スキームの使用例を分析し、色の選択が作品の雰囲気、感情表現にどのように影響するかを具体的な例とともに探究する。色彩心理の基本を紹介し、色が持つ象徴性と感情に与える影響についての理解を促し、構図の考案に活かす。

4
動的構図・静的構図

動的構図と静的構図の特徴と使い分けを紹介し、イラストに動きや安定感をもたらすための具体的な考え方を解説する。動きのあるシーンと静かなシーンをそれぞれどのように表現するか、実例を用いて分析し、視覚表現における「動き」のテクニックについて学ぶ。

5
バランスとリズム

イラストを構成する各要素のバランスや、規則性などから生じるリズムについて深く掘り下げ、これらの影響と効果的に利用する方法を学ぶ。要素の配置や量を調整するなど、イラストにおいて視覚的印象をコントロールするテクニックを具体例を用いて解説する。

6
体験!視線誘導

視線を自然に導くテクニックと、焦点を効果的に設定する方法を紹介する。コントラストや焦点を活用してより視覚的魅力を高める方法を、具体例を通じて解説する、視線の流れをコントロールするための、レイアウト技術や焦点の強調方法について学ぶ。

7
象徴的な構図

象徴的な構図を用いてイラストに深みと意味を与える方法を探究する。色彩、形状、配置の象徴的な意味と、これらが見る人の感情や解釈に与える影響を分析する。またメタファーや象徴を通じてメッセージや感情を伝えるテクニックをより詳しく紹介する。象徴の選択と配置によるストーリーテリングの強化について学び、構図に落とし込む。

8
最新の構図傾向と総合演習

SNSやWeb漫画で見られる現代的な構図の概要を知り、デジタルツールを使って描く場合の構図の考え方を学ぶ。最終課題に向けてこれまでの学びを統合し、表現の意図を適切に伝えるための実践的なアプローチを解説。現代の視覚文化に適応したイラスト作成技法を探求する。

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