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科目の概要

この授業では、ゲーム会社におけるゲーム制作から販売までの一般的なモデルケースを取り上げる。商業ゲームにおける企画立案に至るまでの経緯やプレゼンテーションやシステム設計・ビジュアルサウンドのデザイン、UI/UXデザイン、シナリオライティングなどゲームに必要なプロセスを種目ごとに取り上げる。いくつかの授業ではゲストスピーカーをお呼びし、実際の仕事についてディスカッションを行う。

科目情報

履修想定年次
2年次
単位数
2単位
開講Q
1Q、3Q
科目区分
選択
授業の方法
オンデマンド科目
評価方法
確認レポート 50% , 単位認定試験 50%
科目コード
DIGI-2-C1-1030-002
到達目標
本授業を通して業界の市場調査や企画立案、ローカライズやPR方法などゲーム制作における必要な流れを理解することで、ゼロの状態からものを生み出す思考能力、企画を通すプレゼンテーションスキル、ユーザーに求められるデザインやシナリオの見極め方などの能力を身につける。総合芸術であるゲームの実際的な作られ方を理解することで、未来的なものづくりの基礎となる力を鍛える。
教科書・参考書
  • 電ファミニコゲーマー編集部『ゲームの企画書(1)』〜『ゲームの企画書(3)』KADOKAWA、2019田中圭一『若ゲのいたりゲームクリエイターの青春』KADOKAWA、2019塩川洋介『ゲームデザインプロフェッショナル誰もが成果を生み出せる、『FGO』クリエイターの仕事術』技術評論社、2020
授業時間外の学修
各回の授業内容は繰り返し見返し、教材をよみしっかりと復習をしてください。また、次回の学習内容についても教材に載っている作品を事前に読み、Webで調べるなどして各回二時間ほど予習を行ってください。
特記事項
順次公開予定

授業計画

1
ゲーム業界の基礎知識(イントロダクション)

本授業ではゲーム制作における基本知識を身につける。ゲーム会社における産業としてのゲーム制作の一般的なプロセスを俯瞰的に理解する。さらにゲーム制作を学ぶうえでの前提知識となる、市場規模とトレンド、業界の仕組み、ビジネスモデルなどを学ぶ。(担当:細井浩一、平信一)

2
企画立案・プレゼンテーション

ゲーム作りにおける企画立案・プレゼンテーションの役割を理解する。さらに、ゲストを混じえ、面白いゲームとはなにか、それをどう人に伝えるかなど、ゲーム業界における企画立案・プレンテーションの一般的な工程を解説する。(担当:平信一)

3
レベル/システム/メカニクスデザイン

レベル、システム、メカニクスデザインとはなにか、ゲーム作りにおいてそれぞれがどのような役割を持っているかを学ぶ。ゲストがこれまで携わってきた経験を実例とし、レベル/システム/メカニクスデザインの一般的な工程、実例を知る。(担当:平信一)

4
プログラミング・プロトタイピング

ゲーム作りにおけるプログラミング・プロトタイピングの役割を理解する。ゲストが実際に行っている仕事を学ぶことで、プログラミング・プロトタイピングの一般的な工程、実例を知り、ゲーム業界におけるクリエイターたちの仕事を学ぶ。(担当:平信一)

5
ビジュアルデザイン/キャラデザイン

ゲーム作りにおけるビジュアルデザインの役割を理解する。ゲームにふさわしいものとは、ゲームを魅了する表現とは、キャラデザインとはなにかなど、ゲストが実際に行ってきたにゲームにおけるビジュアルデザインを実例として、一般的な工程を知る。(担当:平信一)

6
UI/UXデザイン

ゲーム作りにおけるUI/UXデザインの役割を理解する。ユーザーにとってわかりやすく直観的なUIデザインとは何か、総合的なゲーム体験をデザインすることとは何か、といったことを概観しつつ、UI/UXデザインの一般的な工程、実例を学ぶ。(担当:平信一)

7
サウンドデザイン

ゲーム作りにおけるサウンドデザインの役割を理解する。ゲーム音楽特有の事情を踏まえたうえで、ゲストからゲームにふさわしいサウンドデザインはどのように定めて進行するかを学び、サウンド・デザインの一般的な工程、実例を知る。(担当:平信一)

8
シナリオ/テキストライティング

ゲーム作りにおけるシナリオ/テキストライティングの役割を理解する。ゲストより、シナリオ、テキストライティングの一般的な工程や実例などを学び、ゲーム制作におけるシナリオやテキストの扱い方について考えていく。(担当:平信一)

9
番外編:インディーゲーム開発

ゲーム会社とは異なり、インディーズ(個人、もしくは小規模チーム)でゲームを作るケースについて学ぶ。ゲームづくりのすべての工程をひとりで行うとはどういうことか、また仕上がったゲームをどう宣伝するかなどを理解する。(担当:平信一)

10
ディレクション/ディレクターの仕事

ゲーム作りにおけるディレクション/ディレクターの役割を理解する。ゲーム制作における責任者として、チームの取りまとめ方、作品に対する判断について、ゲストよりディレクション/ディレクターの一般的な工程、実例を学ぶ。(担当:平信一)

11
プロデュース/プロデューサーの仕事

ゲーム作りにおけるプロデュース/プロデューサーの役割を理解する。ゲームが売れるかどうかをどのように判断していくか、さらに商品としてゲームを完成させるためにどのような施策をとっていくかを、ゲストの経験を実例として学んでいく。(担当:平信一)

12
デバッグ/ブラッシュアップ

ゲーム作りにおけるデバッグ/ブラッシュアップの役割を理解する。バグの発見や品質保証といった工程から、ゲームの面白さを客観的な目線でどのように評価し、開発陣へどのように説得するかなど、デバッグ/ブラッシュアップの一般的な工程、実例を知る。(担当:平信一)

13
ローカライズ

ローカライズとはなにか、またその目的はなにかなど、ゲーム作りにおけるローカライズの役割を理解する。世界中の人々へゲームを届けるためのローカライズにおける翻訳などをはじめとした一般的な工程、実例を知る。(担当:平信一)

14
パブリッシング/PR

ゲーム作りにおけるパブリッシング/PRの役割を理解する。ゲームをユーザーに届けるためにどのように売り出すか、また購入してもらうためにゲームの面白さをどのように伝えるかなど、パブリッシング/PRの一般的な工程、実例を知る。(担当:平信一)

15
チームでものづくりをするということ(コンクルージョン)

ゲーム作りにおいて大切な「チームでのものづくり」についての理解を深める。チームにおける指揮系統とコミュニケーションはどのようにするか、また大規模チームと小規模チームでの違いなど、「チームでのものづくり」の一般的な工程、実例を知る。(担当:細井浩一、平信一)

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