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科目の概要

「人間にとって科学とは何か」——科学技術によって縁取られた現代社会に生きる私たちにとって、この問いは極めて切実なものである。本授業では、近代日本のあゆみのなかで科学を捉えることで、この問いに歴史からアプローチする。現代日本の科学を相対化したうえで、人間と科学の未来について、自分なりの考えを持てるようになることを目指す。なお、一部の回ではテーマに応じてゲスト講師をお招きする。

科目情報

履修想定年次
2年次
単位数
2単位
開講Q
2Q、4Q
科目属性
選択
授業の方法
オンデマンド科目
評価方法
確認レポート 50% , 単位認定試験 50%
科目ナンバリング
HUM-2-C1-0204-007
到達目標
本授業では近代日本の科学史を学ぶ。本授業を通じ、自分なりの科学像、あるいは科学の歴史像を構築し、これを他者に説得的に説明できるようになることを目指す。また、科学が人間の営みであることを歴史の中で具体的に理解し、文理を分かたず思考することの必要性・有効性を認識する。さらに、自ら「問い」を立て、歴史学的な思考法によってこれにアプローチできるようになることを目指す。
教科書・参考書
[教科書]
  • なし(オリジナル教材)
[参考書]
  • 広重徹,科学の社会史上・下,岩波書店,2002–3
  • 岡本拓司,近代日本の科学論,名古屋大学出版,2021
  • 辻哲夫,日本の科学思想,こぶし書房,2013
  • 岡本拓司,科学と社会,サイエンス社,2014年
  • 古川安,科学の社会史,筑摩書房,2018
  • 中山茂,科学技術の国際競争力,朝日新聞社,2006
  • 湯浅光朝,科学史,東洋経済新報社,1961
  • 吉岡斉,科学者は変わるか,社会思想社,1984
授業時間外の学修
各回の講義内容は繰り返し見返し、各回二時間ほど復習を行ってください。また、次回の学習内容についてもあらかじめ不明な単語や前提となる知識をWebで調べるなどして各回二時間ほど予習を行ってください。
特記事項
2026年4月1日現在。内容が更新される場合があります。

授業計画

1
オリエンテーション

本授業の目的・目標、アプローチ、構成等を理解する。

2
[江戸期以前I]科学との遭遇

江戸初期までの科学の諸相を学ぶ。

3
[江戸期以前II]科学との遭遇、ふたたび

江戸中期〜末期の科学の諸相を学ぶ。

4
[明治期I]学ぶべきものとしての科学

明治期の科学の諸相を学ぶ(その1)。

5
[明治期II]「異」なるものとしての科学

明治期の科学の諸相を学ぶ(その2)。

6
[明治期III]力としての科学

明治期の科学の諸相を学ぶ(その3)。

7
[間奏I]ある科学者の物語

3人の科学者の経験を「レンズ」にして、明治期前後の科学の諸相を学ぶ。

8
[間奏II]科学のことばを編み出す

辻哲夫の著作を題材に、西洋科学の「受容」とはなにかを、ことばと概念の「翻訳」という切り口から考える。

9
[大正期]科学への期待と憧憬

大正期の科学の諸相を学ぶ。

10
[昭和期I]科学をめぐる緊張

昭和初期の科学の諸相を学ぶ。

11
[昭和期II]動員される科学

戦時期の科学の諸相を学ぶ。

12
[間奏III]ある科学者たちの物語

3つの科学者集団あるいは学派(スクール)の経験を「レンズ」にして、明治・大正・昭和期の科学の諸相を学ぶ。

13
[昭和期III]エンジンとしての科学

昭和中期の科学の諸相を学ぶ。

14
[間奏IV]「核」をめぐって

原子爆弾および原子力を中心に、「核」をめぐる諸相について学ぶ。

15
[昭和期IV/現代へ]問い直される科学

昭和後期以降の科学の諸相を学ぶ。本授業全体を振り返る。

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