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科目の概要

【ゲスト講師:三澤寛志】 この授業ではデッサンを通して、観察力とイラストの価値や本質を見極める力を養う。併せてゲストより表現上のレクチャーを行う。手を動かしながらイラストの創作について学ぶ授業である。基礎的な知識からどのようにものの見方があるかを学ぶことにより、創作プロセスを理解し思考力を養う。画像についての知識を本質的なものとするため、手を動かし制作をすることで、身体感覚と思考を融合させる学修を行う。

科目情報

履修想定年次
2年次
単位数
1単位
開講Q
2Q、4Q
科目区分
選択
授業の方法
オンデマンド科目
評価方法
提出物100%
前提科目
(推奨)
なし
前提科目
(強く推奨)
なし
後継科目
(推奨)
なし
科目ナンバリング
OPT-2-D1-0204-004
到達目標
イラストレーションの役割について理解し、手を使い、制作しつつ楽しみながら学ぶことによりそのプロセスと価値を知る。さらに、イラストとそこから派生する作品を鑑賞し、考察し、クオリティを見極める能力を培って、日本の基幹産業でもあるクリエイティブを理解し、在学中、卒業後を通じた社会活動に活かしてゆく。本授業では質感、重量感、遠近、形状などの表現を通じて、イラストレーションにおけるリアリティの知識を手に入れる。
教科書・参考書
[教科書]
  • なし(オリジナル教材)
[参考書]
  • 三澤寛志著,人物を描く基本,ホビージャパン,2012
  • 三澤寛志著,鉛筆で描く普及版カルチャーシリーズ,グラフィック社,2013
授業時間外の学修
各回の講義内容は繰り返し見返し、各回の課題内容を踏まえ、最終課題制作も視野に入れて毎回4~5時間ほど予習復習や制作に取り組んでください。
特記事項
前提科目 なし 後継科目 なし ※実務家教員担当科目 2026年2月27日現在。内容が更新される場合があります。

授業計画

1
いろいろな捉え方

デッサンにおける形の捉え方には、外形の捉え方、構造的な捉え方、立体的・空間的捉え方などさまざまな方法がある。それぞれの捉え方は必要に応じて用いられるが、どのような時にどのような捉え方をすべきなのか、捉え方の具体的な手法、注意点を学ぶ。またデッサンを通した学習がどのようにイラストにいきるかを知る。

2
画材について学ぶ

鉛筆デッサン用具を中心に、描画材の扱い方について学ぶ。絵を描くときの鉛筆の扱い方は、文字を書くときとは全く異なる。何種類かの鉛筆を使い分け、塗り方、消し方、擦り方など描くための鉛筆の扱い方を学ぶほか、鉛筆以外のデッサン画材についても解説する。紹介した画材などを用いて、まずはデッサンを描いてみる。

3
外形を捉える

身近な立体物として家具(椅子など)をモチーフに、形を捉える練習を行う。モチーフの外観(かたち)を正確に捉えるための注意点として、モチーフと画面の位置関係、イーゼルのセットの仕方、測り棒、デスケルの使い方など、デッサンを描くときの基本を学ぶ。

4
立体感を捉える

箱形、球形の立体物をモチーフとして、光と陰影、面で捉える練習を行う。立体的・空間的に表現するためには、光と陰影の性質を理解して用いるのが有効な手段となる。その扱い方を球や立方体などの基本的な形態をモチーフに学ぶ。ロープをモチーフにして全体と細部の光と陰影の効果を学ぶ。

5
固有色と光と陰影

果物(りんご、オレンジ、レモンなど)をモチーフに、固有色の明暗と光と陰影の明暗について学ぶ。「物」には光と陰影の明暗だけではなく、その「物」自体の固有色の明暗がある。固有色・光と陰影の明暗を効果的に組み立てて描くことを学び、固有色・光と陰影のどちらをどの程度優先させるかで、同じもチーフでもまったく違った表現になることを理解する。

6
質感を表現する

硝子・金属・レンガなどをモチーフに、材質感の観察と表現を行う。異なる材質のモチーフを描き分けるために、それぞれの明度差(コントラスト)を観察・把握し、より効果的な技法を用いて材質感の描き分け表現することを学ぶ。

7
複雑な構造を描く

手をモチーフに、複雑な構造を描く。複雑な形状を描くにはさまざまな理解にもとづいて描く必要がある。骨格・筋肉などの解剖学的な理解、関節の曲げ伸ばしなどの構造的な動きの理解、手指各部位の形状の特徴の理解などをふまえ、複雑なモチーフの代表として手を描くことを学ぶ。

8
自画像を描く

これまで学習してきた内容の総復習として「自画像」を描く。イーゼル・鏡・描画用具をセッティングするときの注意点。描き始めから完成までの制作過程ごとにどのような捉え方、表現方法を用いて描くのかNG例を見ながら学習する。

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