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科目の概要

今日、科学技術と社会との関係はますます複雑化している。知識基盤社会が謳われながらも、高度に専門化された知識はしばしば私たちの理解を超え、一方でそうした専門知への不信も広がっている。こうした中で、私たちはどのようにして科学技術とよりよい関係を結ぶことができるのだろうか。本授業では、科学技術と社会の関係を考える科学技術社会論(STS)の知見を学ぶとともに、(専門家と市民双方の)責任、期待、無知、ジェンダーなどの多様な観点から、私たちと科学技術とのよりよい関係について考える。

科目情報

履修想定年次
2年次
単位数
2単位
開講Q
1Q、3Q
科目区分
選択
授業の方法
オンデマンド科目
評価方法
確認レポート 50% , 単位認定試験 50%
前提科目
(推奨)
なし
前提科目
(強く推奨)
なし
後継科目
(推奨)
なし
科目ナンバリング
SOC-2-C1-1030-004
到達目標
今日の科学研究・技術開発がどのような営みであるかを理解し、それらと社会との関係を多様な視点から批判的に分析できるようになる(理論的目標)。また、そうした知見をもとに、各自が専門知との適切な関係を構築できるようになる(実践的目標)。今日の社会を生きる上で必須の情報リテラシーの一つとしての、科学技術リテラシーを身につけることが本授業の到達目標である。
教科書・参考書
[教科書]
  • なし(オリジナル教材)
[参考書]
  • 標葉隆馬・見上公一(編),入門科学技術と社会,ナカニシヤ出版,2024
  • 日比野愛子・鈴木舞・福島真人(編),科学技術社会学(STS)テクノサイエンス時代を航行するために,新曜社<ワードマップ>,2021
  • 藤垣裕子(責任編集),科学技術社会学の挑戦 全3巻,東京大学出版会,2020
授業時間外の学修
各回の講義内容は繰り返し見返し、各回二時間ほど復習を行ってください。また、次回の学習内容についてもあらかじめ不明な単語や前提となる知識をWebで調べるなどして各回二時間ほど予習を行ってください。
特記事項
前提科目 社会学Ⅰ 後継科目 なし 2026年2月27日現在。内容が更新される場合があります。

授業計画

1
「科学技術と社会」を考える

本講義のテーマと目標を理解する

2
科学技術と社会はどうかかわるか

科学技術の社会構成主義の考え方を学ぶ

3
科学者の社会的責任

20世紀後半の科学技術に対する科学者の責任について考える

4
市民参加と専門知

科学技術への市民参加と専門知の関係について考える

5
先端科学技術のELSIを考える

4つの事例から先端科学技術のELSIを考える

6
科学技術の未来を想像/創造する

不確実性と期待が科学技術の未来に及ぼす影響について学ぶ

7
科学技術と無知

科学技術と無知のかかわりを学ぶ

8
科学技術とジェンダー

科学技術とジェンダーの関係を学ぶ

9
公害とデュアルユース

公害とデュアルユースの事例を通して科学技術の両義性について考える

10
科学技術とメディア

科学技術とメディアの今日的関係について学ぶ

11
大学はどうあるべきか

研究者の作られる場所(その意味で市民と科学技術の接点)としての大学について学ぶ

12
市民科学の可能性

市民がさらに積極的に参加する「市民科学」の可能性について考える

13
STSから考える①——気候変動

本講義の全体を踏まえた応用問題として、STSの観点から気候変動について考える

14
STSから考える②——原子力発電

本講義の全体を踏まえた応用問題として、STSの観点から原子力発電について考える

15
科学技術とのよりよい関係に向けて

本講義のまとめとして、市民としての科学技術とのよりよい関係の構築について考える

関連科目